「鹿児島 睦 まいにち」展に行った
好きな陶芸作家さん,鹿児島睦さん.その鹿児島さんの「鹿児島 睦 まいにち」展がようやく東京で開催された.スケジュールが発表されたときから楽しみで仕方なかった.この展覧会は伊丹(兵庫)から始まり(すでに終了),現在は立川(東京)で開催されており,今後は三島(静岡),福岡と合計4都市で開催となる.
鹿児島さんについて
鹿児島さんは大学では陶芸を専攻されていた作家さんだ.粘土の上から動物や抽象化された植物を描く陶芸作品が多い.他にもファブリックや紙作品も数多く展開されている.最近では海外でも活躍されている.
出会い
私が初めて鹿児島さんの手掛けた商品と出会ったのは,フラッとはいった吉祥寺のフリーデザインで見かけたフラワーベースだった.うさぎとキツネがお気に入り.
※こちらは商業的商品であり,御本人の手作業の作品ではない
なんとも言えない動物たちの表情にとても惹かれたのを覚えている.まだ現在のオットと同棲を初めてすぐで新居も整っていなかったのでフラワーベースを買うには至らなかったが,お店から帰ってすぐにどなたの作品か調べるほどに興味を持った.
その後は手に入れられる範囲で,菓子研究家のいがらしろみさんとコラボされた桐箱入のクッキーを購入して楽しんだ.
展覧会について
動物や植物をモチーフにした新作の器が約200点展示されている.沢山の動物や植物がひしめき合い,推しの動物を見つけることができるだろう.かわねこが沢山いて嬉しい.ねこ,うさぎ,いぬ,ぞう,サメ,うま,へび.まるで動物園.憧れの作品をガラスごしでもなく直接見れる機会はなかなかなく興奮した.
他にも,コラボしたプロダクトや作品も100点ほど展示されている.大きな物で言えば入り口入ってすぐ,ディック・ブルーナのミッフィーに装飾を施した作品がお出迎えしてくれた.また,昨年伊勢丹で受注生産された家具も展示されていた(70万くらいしてよだれを垂らして見ていた).
その他にも,キャニスターや紙袋,菓子といった小さなものまで様々なコラボ商品が展示されていた.papabubble とのコラボパッケージは,カレル・チャペックの「チャペックの犬と猫のお話」を彷彿とさせ,幼少期何度も読んでもらったことを思い出した(残念ながら話は覚えていない).
珍しなと思った展示について.新作の器をベースに作家の梨木香歩さんがストーリーを書き下ろし,それに則して器が展示されるという鑑賞スタイルだった.こちらのストーリーはハード本で発売されている.表紙が器の柄をくり抜く形で穴が空いており凝った造りになっていた.
展示に関しては,「あさごはん」,「ひるごはん」,「ばんごはん」のための大きなテーブルや壁に作品が並び,「まいにち」になぞって進んでいく.最初は陽の光に緑といったプロジェクションがされており,だんだんと薄暗くなり最後は「おやすみくまちゃん」のランプで締められていた.「まいにち」という展覧会の名前にふさわしく何気ない日々のシチュエーションに合わせた展示だが,濃厚な1日を過ごしたような多幸感でいっぱいになった.
おまけ
おみやげ
入場料を支払って入場するとおみやげに「絶対ハッピーおみくじ」を貰える.これが可愛い.絶対ハッピーなのも嬉しい.どの猫ちゃんが出るかはお楽しみ.全5種類.
カフェメニュー
立川の会場では展覧会にあわせたカフェメニューが提供されている.カフェは展覧会に入らずとも楽しむことが可能だ.一部の食事にはランチョンマットがついてくる特典つき.私は無傷で持ち帰れる自身がなかったので今回は特典なしメニューのビーフストロガノフにドリンクはねこラテ.フォームミルクだと思ってたが,おそらく生クリームだった.最後に生クリームだけ残ってしまいフラペチーノを飲んでる気分にw配分を気をつけるか混ぜるかして飲もう.
ミュージアムショップ
ミュージアムショップは展覧会利用者のみ入店可能だ.ちなみに,会場に入る前にロッカーがあるがミュージアムショップは会場出口にあるので財布はちゃんと持って行こう(貴重品をロッカーに入れず携帯しよう).
ところでグッズが多い.全部欲しい.特に「おやすみくまちゃんランプ」(38,500円)を諦めきれずにいる.数量限定の受注販売となる.今回はあきらめて購入せず帰ったが,次に行ったら購入する気がしている.
雑記
私はどんなに好きな展覧会・美術館でもあまりの心地よさに眠くなってしまいがちで,美術館に行くとだいたい用意されているソファーでウトウトする(休憩ソムリエ的には,葉山の神奈川県立美術館は海側が全面窓ガラスになっており眺望がよくソファも気持ちよかった).が,今回は最初から最後まで興奮しっぱなしでウトウトする余裕もなかった.
会場は Green Springs という比較的新しくできたばかりの綺麗な商業施設で,広い芝生を取り囲むように沢山のベンチがあり何人も人がコーヒーを片手に犬をつれて休憩していた.私は会場を出ると,興奮を落ち着かせるためにベンチに座り深呼吸するほどだった.好きの過剰摂取をした気がする.
また会期中に行きたいと思う.